別所 べっしょ
所在地:大津市御陵町 開設年月日:不明 付近:滋賀県立大津商業高等学校 大津市歴史博物館 大津市民文化会館 別所合同宿舎 大津市伝統芸能会館(旧大津営林署跡) キロ程:三井寺から0.3キロ 私も改めて調べて軽い驚きを覚えたのですが、別所というのは現行の正式な行政地名ではありません。大津市内に住んでいると、京阪電車の別所駅がイメージにあるので、町名のように感じてしまっていたのかもしれません。 『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』(1979)には、 「園城寺の別所」(P623) と書かれていますが、「別所」というのはよくある「○○別院」というのと同じようなもので、寺の分院や離れた領地、というくらいの意味のようです。 もともとは村の名前で、明治22年から昭和初めまでは大津市の大字とされていました。大字が残らずに消えてしまうのは珍しいのではないかと思いますが、1961(昭和36)年に、今の市役所や県立大津商業高校などがある御陵町が成立して、そちらに取り込まれてしまったようです。 ![]() 三井寺 みいでら
所在地:大津市大門通 開設年月日: 付近:長等山園城寺(三井寺) 大津市立長等小学校 大門職員宿舎 キロ程:大門から0.2キロ 旧大津市内線にも「三井寺」というバス停が存在しましたが、これについては、位置が全く違うので、2013(平成25)年12月30日付拙稿三井寺【旧大津市内線1】をご覧下さい。 ↓浜大津・石山駅方面全景 ![]() ↓浜大津方面バス停 市役所方面を望む。 ![]() 大門 だいもん
所在地:大津市大門通 開設年月日:不明 付近:江若交通労働組合 長等市民センター(大津市役所長等支所・大津市立長等公民館) キロ程:三保ヶ崎から0.2キロ 行政上の地名は現在、「大門通」ですが、バス停名は単に「大門」です。大津市内で「通」がつく行政地名はここだけですが、特に道路式の住居表示をしているとか、京都のような通り名制ということではありません。 1965(昭和40)年から現在の町域となっていて、もともとは大津百町の一部だった下北国(しもほっこく)町、北保(きたほ)町の各一部と、上大門町、下大門町、南別所町が合併して成立した(『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』P438)とあります。 バス停名も、古い地図では「下大門町」と書かれています。「大門」というのは園城寺(三井寺)の大門を指しています。 ![]() 住宅地図が、ほぼ現在と同じような書き方になって、ある程度信頼できるようになる1985(昭和60)年版前後からは、位置が変わっていないようです。 ↓1つ手前の「三保ヶ崎」との間にある京阪電車の「三井寺4号踏切」は、家1軒のためにある踏切として有名です。 ![]() 浜大津 はまおおつ
所在地:大津市浜大津一丁目 開設年月日:不明 付近:京阪浜大津駅 京阪大津ビル 浜大津港 明日都浜大津 スカイプラザ浜大津 NTT西日本滋賀支店(旧日本電信電話公社大津電話局) 旧大津公会堂 浜大津郵便局 キロ程: 今回から本格的に北部の路線へと歩を進めます。 近江神宮前以北坂本・唐崎方面、以東二本松・びわこホテル方面の廃止区間だけでなく、京都今津線など他の路線と重ならない市役所前などの各停留所についてもここで取り上げます。 (湖側の各停留所は、京都今津線の停留所として既に取り上げておりますので、これを取り上げません。大津比叡平線の一部が浜大津発着だった当時、単独停留所だった尾花川は性格が異なるので、ここでは取り上げません。その他大津市中心部以北で、平成に入るより前に廃止となった区間なども原則として別の扱いをしたいと思います) 浜大津が北部方面の路線の始発というわけではないため、いろいろ迷ったのですが、以前、大津市内総合線の記事を浜大津で一旦終えているということもありますので、ここからスタートしたいと思います。 ![]() その時の記事は、浜大津【大津市内総合線 湖岸系統1】です。また、旧大津市内線としての観点で見た浜大津については浜大津【旧大津市内線7】を、京都今津線としては浜大津 【京都今津線73】を、京津国道線としては浜大津 【京津国道線1】をそれぞれご覧下さい。 ↓北部に向かう系統と京津国道線は5番乗場を発着していました。 ![]() 三保ヶ崎 みほがさき
所在地:(堅田・近江今津方面)大津市浜大津四丁目 (浜大津方面、大津市内総合線市役所前・滋賀里方面)大津市浜大津三丁目 開設年月日:不明 付近:京阪三井寺駅 大津観音寺郵便局 キロ程:浜大津から0.5キロ 三保ヶ崎【京都今津線72-3】を以て本記事に読み替えますので、ご参照願います。 次は、大門【大津市内総合線】/競艇場前【京都今津線・大津比叡平線・大津市内総合線他】です。 本シリーズとしては大門に進みます。 ![]() 前回の記事の末尾の「誰のための本だと書かれているでしょうか?」の答えですが、
Hyperion Books for Children and Pigeons とあることから、「子どもとハトのための本」です。ことさら強調せず、さらっと大真面目に奥付に書くのが憎いです。 さて、京津国道線の記事が続く中挿入になりますが、10月15日から11月13日までの土日祝日に、大津商工会議所が運営主体となって江若交通に委託する形で、「湖都古都・おおつ ぐるりんバス」が走ります。 ![]() 大津市内にはコミュニティバスが走った履歴がありません。 ただでさえ「タクシーで行くには近い、歩くには遠い」という中途半端な位置にある駅や施設が多いのに、石山駅以北を中心に、京阪電車やJRと並走している、ということでバス路線の廃止や減便が相次ぎ、これから一体どうなっていくのか、不透明な情勢です。 このバスのルートが十分とは思いませんが、今後の公共交通と、大津市中心部の活性化の在り方を考える試金石となりそうです。 ![]() ![]() |