青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
末広町の続きです。



末広町のバス停から、更に琵琶湖寄りに歩くと、琵琶湖の水運や堅田の政治経済に大きな影響を与えた居初家の庭園が見えてきます。

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「天然図画(ずえ)亭」とも呼ばれていますが、これは中の茶室の呼称で、そこからの三上山(近江富士)をはじめとする湖東の山々の借景が見事で、天然の絵画のようであるということに因んでいます。

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素晴らしい風格のある佇まいです。中は見学することができます。
公式には「要事前予約」となっていますが、私が行った時は入園料を払えば自由に見学することができました。ただ、不定休なので、やはり事前に連絡している方が無難だろうと思います。

↓玄関入ってすぐの間です。

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この右下の方に、思い出すのも恐ろしい記帳スペースがありました。
こちらでお名前をお書き下さい、とご当主に言われてふと見ると、縦罫が入った和紙の、「ノート」というよりは「帳面」ということばがふさわしい冊子のようなものと筆ペンが置かれていて、私は息を呑みました。

私の書く字は、とにかく誰からも誉めそやされる素晴らしい「達筆」で、ひとの前で字を書く―――それも和紙に筆ペンで縦書きの三拍子が揃ったらもう、
「どうぞ一曲歌って下さい」
と言われたのと変わらない衝撃です。心臓が縮み上がります。ここにはAEDなんてあるのだろうか?と心配しながら書き切ると、冷や汗が額に浮いていました。

厭(いや)ですね。よその土地に行くと、たいてい、後学のために主だった資料館や歴史館みたいなところには立ち寄るようにしているのですが、時たま記帳しないといけないところがあって、友人や後輩の前では、
「どや!すごい達筆やろう!こういう字を書かなアカンにゃぞ」
なんて空気を読まない「キモい」ことを言って、失笑されるのが楽しいアホな私でも、さすがに人様の前では、竦み上がってしまって、何とかして逃げ出せないものかとおろおろしてしまうのです。

↓独特な造りの茶室。主室との間に仕切りがあって、直接には客から茶道具が見えない構造です。

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↓この茶室からの眺め

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ご当主によると、「対岸にビルが建ち始めてから、借景が変わってしまった」とのことです。

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近松秋江(しゅうこう)が1919(大正8)年に書いたとされる『湖光島影』にさえ、

とにかく堅田、野洲川河口の長沙以南の湖畔の景致は産業文明のために夥(おびただ)しく損傷されて、昔の詩人騷客を悦ばしめた風景の跡は徒(いたづら)に過去の夢となつてしまつてゐる。



と書かれているくらいです。今の琵琶湖の景観なんて、過去のそれと比べたら問題にもならないでしょう。

後で裏手の湖岸に回りました↓

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ご当主によると、このヨシも繁茂しすぎだそうです。

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かといって、琵琶湖は法律上「一級河川琵琶湖」と言って淀川水系の一部で、一種の「河川敷」であり、個人で勝手に全部刈り取ってしまうというようなこともできないようです。

前にネコが座り込んでいるのが見えます。
堅田も、県道から外れるとゆっくりとした時間が流れて、ネコが似合う街です。

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バス通りに戻ってきました。次のバス停に向かいます。

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次は、堅田本町です。
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