青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
布施屋町 ふせやまち
所在地:大津市御幸町(?)
開設年月日:不明
廃止年月日:不明
付近:長壽寺 善通寺 常徳寺 眞常寺




布施屋町は大津百町の1つで、宿屋が多かったところで大いににぎわったようです(『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』P615)。1965(昭和40)年から御幸町(みゆきまち)となっています。

ただ、1953(昭和28)12月17日付滋賀日日新聞では、商工会議所と大津駅の間のバス停は「松屋町」と書かれていて、もしその松屋町の位置にバス停があるとすると、もう少し大津駅寄りです。

いずれにしろ、現在はこのバス停に相当するバス停がありません。
何かのタイミングで、1つ前の「商工会議所前」と統合されるような形で、「京町通」ができたのでしょう。
ひょっとすると今とは比べ物にならないくらいバスの本数が多かったため、バス停が多いことで乗降に時間がかかり、交通の妨げになると判断されてしまったのかもしれません。

↓この辺りだと思いながら歩くのですが…。
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1962(昭和37)年版の「京阪神都市地図集」を基準にしているのですが、百石町通よりも大津駅寄りで交差する通りがあることになっているのにそれがどこなのか見当がつかず困って、1つ前の「商工会議所前」の回で取り上げた、拡幅されて新しくなった百石町通の案内表示を見ると、完全な十字路ではありませんが、やはり道路があるように書かれています↓

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大津駅方面に戻ると…え、まさかここ?↓

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浜大津方面を望んでいるのですが、左の方に一方通行の通りがあるのはすぐわかります。
右は、通りというより路地です。「せかん土市」というアーケードの吊り広告の右に路地があるのがお分かり頂けますでしょうか?
もう少しわかりやすいアングルで撮りました。

↓浜大津方面。

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↓大津駅方面

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先ほどの地図で百石町通りの1本南を通っているのは赤い矢印で示したこの路地と、その反対側に続く一方通行の道だということになります。この寺町通に垂直に交わる2本の通りのおよそ中間点辺りにあったのが、この布施屋町バス停だろうと思われます。

路地を覗き込むとこんな感じです↓

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ウソだろう?と思いましたが、ここにしか道と呼べるようなものはありません。この後この路地をまっすぐ歩くと、確かに地図の通り愛光幼稚園の北側に出て、県庁に突き当たりますし、他にこれといった通りがないので、やはり間違いありません↓

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↓途中の常徳寺か善通寺の庭のものと思われる大きなイチョウ。

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昔話の世界に迷い込んだような気分になります。

ところで、1963(昭和38)年8月20日付朝日新聞滋賀版の『読者の広場』という投書コーナーに、
『車掌さん、運転手さんにお願い』と題する、
「寺町百石町の京阪バス、近鉄バス停留所付近に住んでいます」
という書き出しの投稿文が掲載されていました↓

S38.8.20A 車掌さん、運転手さんにお願いb

この方は、急いで走ってきて、もうちょっとでバスに間に合う、というところで乗れなくなってしまうひとをしばしば見かけて気の毒だ、もう乗るひとがいないかどうか今一度確認してほしい、と言っています。
今でも時々見られる光景で、分からなくもない反面、時間通りに来ている他の客に迷惑と言えば迷惑だし、発車しようとしているのに中途半端に止まると、後ろから来た車がびっくりして急ブレーキを掛けなければならないかもしれず、車内も大きく揺れるので危険だとも考えられます。
当時の京阪バスの運行係は、
「乗車を急がれるお客さんを乗務員が故意に放っていくことはないと思いますが、事情をよく調べてあやまちのないようにします」
と無難に回答しています。

それはそうと、この「寺町百石町」というのは正式なバス停名ではないようで、「百石町」は「上百石町」と「下百石町」に分かれていて、「下」の方ならひとつ前の「商工会議所前」停留所に、「上」の方なら本停留所が近いです。或いは、京都のように南北の通り(寺町通)と、東西の通り(百石町通)を組み合わせて表したのか、とも受け取れます。

正にここで、「待って~」と手を上げて走る乗客がいたのでしょうか。

続きには、近江鉄道バスの近江八幡駅発日野駅行きのバスは、なぜ国鉄下り列車の到着を待たずに発車するのか、という苦情。
これについては、日野駅での接続や、六枚橋で日野浜大津線に接続する都合があって、発車時刻を遅らせるわけにいかない、との近江鉄道日野営業所のあっさりした回答。

昭和38年、オリンピックを前に日本経済は右肩上がり、路線バスは全盛期です。

次は、大津駅です。
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この記事へのコメント
定時運行
在住学区ではなかったので、寺町通、京町通等の大きな通りしか知らなかったのてずが、最近 区画整理・再開発が進み、交差していた路地奥の風情が気になり、縦横無尽に歩いてみたりしています。
意外な近代建築様のものが残されていたり、煉瓦の煙突が見え隠れしたりと。。不思議な魅力がある事に今頃気づきました。

発車したバスのドアを叩く人、先日も石山駅で見かけました。
2.3時間に一本等というダイヤならともかく、それなりに本数もあります。
定時運行厳守ですから、双方とも無理は禁物だと思います。
2014/06/05(木) 21:15:49 | yume | #/eG2YYas[ 編集]
Re: 定時運行
> 発車したバスのドアを叩く人、先日も石山駅で見かけました。

たまに見ますね。たいてい、何の音だろう?と思ってふと振り向いた時には、もう安全に停まるのが難しいような位置、速度ですね。
危ないからやめた方がいいですよ。
いつか、石山駅前で、客に無理に駆け込まれそうになったのか、仕方なく急にバスがドアを開けたら、そのはずみでドアがレールから外れて故障して、開閉ができなくなってしまうなんていう騒ぎを見たことがあります。
2014/06/07(土) 22:07:48 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
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