青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
間もなく、大津市域共通回数券制度が、誕生から20周年を迎えます。共通乗車はバス停でも案内されています↓

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20年前の今日、1991(平成3)年9月27日付の京都新聞には、「バス7社が共通乗車券」という記事が載っています。

大津市中央部の西大津-唐橋前間で路線が競合しているバス七社は、来月一日から回数券でどのバスにも乗れる「共通乗車」をスタートさせる。
近江鉄道、京阪バス、江若交通、滋賀交通、帝産湖南交通、西日本ジェイアールバス、京阪宇治交通の七社で、路線は、各社同額の特殊区間運賃制(来月一日から一区百九十円、二区二百十円)を取っている西大津-浜大津-大津駅-石山駅-唐橋前間。近江鉄道と京阪バスがほぼ同ルートで運行、他五社も一部路線が競合しており、来月からの運賃値上げを機に「利用者の利便性を考慮」(県バス協会)して実施することにした。



早いものですね…。この共通乗車は、割とすぐによく知られるようになり、特に、石山駅浜大津の間では、京阪バスで近江の、近江鉄道バスで京阪の回数券を使う、というのは、今でもそれほど珍しいことではないだろうと思います。しかし、他の会社の回数券がどれほど利用実績があるのか見当もつきません。

京阪宇治交通なんて、この時点で、独自の紙式の回数券なんてあったのかな?割と早くに京阪バスとの共通回数券以外の紙の回数券がなくなったと思うのですが…。

滋賀交通も、この当時走っていたのだということが驚きですね。私の記憶では、滋賀交通の路線がなくなってからも、かなり長い間使えたはずですが、どこかのタイミングで削除されました。もっとも、実績なんてあったのかどうか…。滋賀交通の回数券、というのがどんなものなのか、見たこともありません。

リンクさせて頂いている『京阪バス情報局』内の「特別企画」の写真を撮影された、るうパパ様が、共通回数券制度ができる直前の頃と思われる、滋賀交通のバスを撮影した貴重な写真がありました。

滋22・か・・19 滋交 (2)
「滋賀医大 水口」と書かれています。間の文字がよく分かりませんが、○内に「圣」かな?と思います。「経由」と書く時、帝産なんかもよく略して「圣由」と書いたりしますが、もちろん、略字としても全くの間違いで、「ケイ」という読み方はなく、「コツ」なのだそうです。変換も部首変換しかできず、苦労しました。

3月25日付拙稿斃(たお)れたバス停 文化ゾーン前で、文化ゾーン前バス停に残る、滋賀交通のバス停ポールを取り上げましたが、このバスが止まっていたのでしょう。

ssIMG_3518.jpg

この当時は、だいたい2年ごとに運賃改定をしているのですが、その度に、値上げの代償のような形で、何らかのサービスを拡充するということを繰り返しており、今あるもろもろの制度や乗車券が、この時期に誕生しています。

ちょっと調べてみると…
1977(昭和52)年10月7日 昼間特割回数券発売開始

1981(昭和56)年10月14日 大津営業所管内で、京阪バス初の持参人式通勤定期券導入、全地区で乗継乗車券発売開始、6カ月通勤定期券導入

1983(昭和58)年10月1日 京滋地区に特別定期券設定

1985(昭和60)年10月1日 大津地区、山科醍醐地区、枚方地区で一日乗車券発売開始

1995(平成7)年10月1日 京滋地区の京阪バスに1区より短い特区(おおむね3キロ以内の短距離)を設置


といった具合で、全て運賃改定と同時です。

京阪バスは、2010(平成22)年12月1日から大津管内でカードが利用可能となり、翌年6月1日からは早くも紙の回数券が発売終了となり、既に売られている分以外、もはや他社で京阪バスの回数券が使われることはなくなっています。

そもそも、石山駅以北で、普段あまり乗らないバス会社を、わざわざ小銭を用意して現金で支払ったり、以南と以北で、よく乗るバス会社が異なったりするような場合に、別々に回数券を用意したりしなくてもいいように、というのがこの共通乗車のメリットだったわけで、これが大津の京阪バスにカードを導入できない理由だとまでささやかれていました。確かにカードは他社では使えませんので、石山駅以南で京阪バスのカードを利用していて、以北で近江鉄道バスによく乗る、というようなひとは、別に近江鉄道の回数券を用意するか、諦めて現金で乗るかしないということになります。

今ほどに本数が減ってしまうと、特に石山駅-浜大津間は、回数券だけでなく、定期券も共通にして、京阪バスと近江鉄道、完全な共同運行にできないかも考えなければならないのでは?と思うのですが、昨年8月7日付拙稿京阪VS近江 競争の幕開け? 1952(昭和27)年3月17日でも書いたように、かれこれ60年ほども続くライバル関係で、八日市線もものすごい確執だったことは、5月30日付拙稿1963(昭和38)年5月30日 京都八日市線開通でも取り上げました。お読み頂くと分かるように、ライバル関係の歴史が長く、根が深そうですが、それを調整するのが記事中にもある、県バス協会なので、何とかしないと、バスの利用者は減る一方で、本当は潜在的に需要があるはずの、鉄道から遠い膳所の山手などの住民が困るのではないか?とお節介なことを思ったりします。

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コメント
この記事へのコメント
No title
こんにちは。

京都市内では、バスの市域共通回数券が古くから、(調べると1976年~)
あるので、特定のバス会社の回数券を買うことはまずありません。
新聞に、「江若バスでもピタパが11月から使えるようになる」と
でてます。京都市バスは来春までに導入するみたいです。
だんだん紙の回数券の出番も減っていきますね。
2011/09/27(火) 12:55:44 | なかっちょ | #4RB3NX36[ 編集]
ご無沙汰しています。

大津市域共通乗車制度に関して、私は石山駅~大石小学校で京阪宇治バスでも京阪バス回数券が使用できる制度と勘違いしていました。この事に気づいた時、ホンマかいな?と思って試しに京阪バス回数券で近江鉄道バスに乗ってみたら普通に使えて驚いたのを覚えています。
2011/09/27(火) 19:47:27 | 【21】既製服団地 | #-[ 編集]
Re: タイトルなし
【21】既製服団地さま、お世話になります。

> 大津市域共通乗車制度に関して、私は石山駅~大石小学校で京阪宇治バスでも京阪バス回数券が使用できる制度と勘違いしていました。

そちらはもっと歴史が古くて、1979(昭和54)年3月1日に遡ります。この日には同時に、樟葉方面の共通回数券も発売となります。
それより更に古いのは、京阪バスと江若交通の共通乗車制度です。

>この事に気づいた時、ホンマかいな?と思って試しに京阪バス回数券で近江鉄道バスに乗ってみたら普通に使えて驚いたのを覚えています。

ええ、昼特とか、割引率が違う(今はどうか分かりませんが、もともとは京阪と近江なら近江の昼特の方が割引率が高い)し、どう精算しているのかな、と思いますが、普通に使えます。
2011/09/27(火) 23:21:31 | 喜撰猿丸 | #-[ 編集]
Re: No title
なかっちょ様、コメントありがとうございます。

> 京都市内では、バスの市域共通回数券が古くから、(調べると1976年~)
> あるので、特定のバス会社の回数券を買うことはまずありません。

京阪バスはさすがにバスカードのひとが多いですね。
京都バスなんてほとんど京都市域共通回数券が使える範囲しか走っていないのに、誰が買うのか分かりませんが一応会社独自の券があることはあるんですね。よく分からなくて、花脊方面に行くために買って、中途半端に残ってしまって、往生したことがありました。「京都観光一日乗車券」の利用範囲からはみ出る古地谷の「阿弥陀寺」の紅葉を見に行く時など、買ってから10年以上を経て使い切りました。

> 新聞に、「江若バスでもピタパが11月から使えるようになる」と
> でてます。京都市バスは来春までに導入するみたいです。
> だんだん紙の回数券の出番も減っていきますね。

これはすごい情報です!何日付の何新聞でしょうか?私も調べてみます。
2011/09/27(火) 23:30:13 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
江若ICカード
なかっちょ様が書いて下さった江若交通のICカードの件ですが、既に、江若交通公式HP http://www.kojak.co.jp/ic/iccard.htmlや、スルッとKANSAI公式HPの「ニュースリリース」http://www.surutto.com/about/release.htmlなどに記載されていますね。磁気カードに導入や、紙式回数券廃止については何も書かれていないので、奈良交通と同じように、ICカード+紙式回数券、という方式を取るのかもしれません。

Q&Aには、

「江若交通のバスに乗っても利用明細に「京阪バス」と表記されるのですが?

申し訳ございません。江若交通の利用エリアは京阪バスの営業所として登録されていますので「京阪バス」と表記されます。ご理解願います」

なんていう記述があって、京阪バスと一体として扱われていることが分かります。
2011/09/27(火) 23:47:45 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
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