青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
出町(堅田出町) でまち(かたたでまち)
所在地:大津市堅田二丁目
開設年月日:1967(昭和37)年8月19日?
廃止年月日:1974(昭和49)年7月20日?
付近:湖族の郷資料館 浮御堂 本福寺 大津市立堅田小学校 滋賀県立堅田高等学校 東洋紡㈱大津医薬工場
キロ程:堅田本町から0.3キロ ※現行の江若交通のキロ程と同一




『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』にはこの「出町」とは何なのかについて何の記事もありません。

時代により、資料により、「堅田出町」なのか「出町」なのか記述が安定しません。現在、江若交通としては「堅田出町」が正式な名称となっているようですが、本稿では1964(昭和39)年1月6日現在の京阪バス路線図に基づき、「出町」として扱います。

いつの頃からか、堅田町内線が土日祝日に限って浮御堂に近い、「湖族の郷資料館」前の広場にある「浮御堂前」に乗り入れるようになりましたが、平日と、乗り入れていない時代に浮御堂の最寄だったのは、この「出町」の停留所です↓

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東洋紡のへりにあって、東洋紡の敷地にめり込むような形になっています。同社が土地を提供しているのか、貸しているのか、減歩したのか。

東レに比べると地味ですが、堅田の近代は東洋紡とともに歩んできたと言っても過言ではありません。京都今津線があった時代どころか、1926(大正15)年9月6日付『堅田時報』において、「東洋紡績株式會社堅田工場設立」という記事があり、県知事の許可が下りたので間もなく工事に着手すると書かれているのです。同社のHPからは正式な設立年はわかりませんが、1917(昭和6)年に同工場内に化学研究所を設置したとの記載があって、昭和ひとけたの時点で既にそれなりの規模の工場になっていたことが窺えます。

『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』の「本堅田」の項には
「東洋紡績堅田工場が衣川の隣接地に開設、最盛期には従業員3000人をこえにぎわったが、昭和26年に工場は閉鎖された」
とあります。
いやいや、ちゃんと工場はあるのに、何をいい加減なことを…。

↓T.F.様はこの写真を、ここと次の仰木道との間で1980(昭和55)年2月11日に撮影したと仰っているのですが、現在の風景とあまりにもかけ離れていて、どこなのか特定できませんでした。

PICT0033 55-2-11

行き先は葛川線の「細川」を表示していますが、間違いではなく堅田駅 バス時刻表の変遷 【京都今津線 番外】の回で取り上げました通り、町内を循環してから葛川に向かう運用が存在したので、その便だと思われます。

↓現在の東洋紡正門前の通り。

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現在は大津医薬工場や研究所などが入っています。

仰木道との間には、「東洋紡績」バス停。朝夕の直通便だけが停車するようです。駅には時刻表の掲示がありますが、公式サイトには記載がなく、事実上専用便です。

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せっかくなので、浮御堂方面に足を延ばします。

↓途中に堅田出町の降車用の停留所がありますが、これは土日祝日に浮御堂に立ち寄る便だけが使用するものです。

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この後出てくる浮御堂のバス停もそうなのですが、意外に年季が入っていて、乗り入れの歴史は思っているより古いのかもしれないと思います。

↓堅田町内線全般に狭いですが、浮御堂の入口は特に狭いです。

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右手のお宅は、正式な呼称は忘れてしまいましたが、大津市から歴史的、景観的に重要な建造物として指定を受けている旨の表示がありました。

浮御堂の手前に、バスのロータリーがあります。

↓先ほど書きました通り、意外に年季が入っている「浮御堂前」のバス停ポール。

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↓ロータリー

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下手くそな写真だな。行先は切れているし、フロントは真黒だし…申し訳ないです。晴れた午前中は逆光になるんですね。
左後方に写っているのは、「湖族の郷資料館」です。

↓観光案内所も兼ねているようです。

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地元の方が中にたくさんいらっしゃって、つかず離れず絶妙なタイミングで案内や説明をして下さいます。

ここで一旦区切って、中の様子と浮御堂については、次回別途取り上げることに致します。
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