青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
北白川仕伏町 きたしらかわしぶせちょう
所在地:(比叡平方面)京都市左京区北白川山ノ元町
    (三条京阪方面)京都市左京区北白川上池田町
開設年月日:1982(昭和57)年11月7日
付近:日本バプテスト病院 北白川バプテスト教会 霊芝山乘願院(旧北白川小学校)


↓市バス3系統のポールと並ぶ、三条京阪方面のポール

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ここまで来て、やっと山を下りきったという感じです。山間部も町名は「北白川」ですが、「北白川」と言って普通イメージされるのは、この辺りから銀閣寺の北辺りまでだと思います。

バス停は「仕伏町」ですが、実は所在地は仕伏町ではありません。比叡平方面の乗り場、そして市バスの降り場の、御蔭(みかげ)通を挟んで向かいが仕伏町です。三条京阪方面はまた別の町になります。



今は京都市街から連担してしまっていて、割と高級な住宅街のイメージですが、1918(大正7)までは京都市ではなく、「愛宕(おたぎ)郡白川村」という近郊の農村でした。花や野菜を洛中に売り歩く白川女(しらかわめ)が、同じく左京区のずっと北方の大原女(おはらめ)とともに有名です。

大原女は野菜や花よりは主に薪を扱っている点、装束の違いで区別ができるようです。

北白川仕伏町と言えば、何をおいても市バス3系統のT字路を利用しての難しい方向転換が有名です↓
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「Uターン」というより「Tターン」ですね。北白川周辺では、ところどころに、このバスの転回についてドライバーに注意を促す看板があります。

↓客扱いすると、T字路の突き当りで一旦右折します。

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↓一見何の変哲もない道のようですが。

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↓実はバスが頭を突っ込んでいる方が、本来の山中越え(志賀越道)で、バス通りは「御蔭(みかげ)通」です。

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バスがいないときは静かです。

本来の山中越えに頭を突っ込んだ市バスは、誘導員の合図でバックして、お尻を比叡平方向に向けます↓

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バス停から見るとこんな格好です。

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車体を、御蔭通に戻すのに十分なだけひっこめたら、右折して通りに戻ります。
誘導員が常駐している市バス唯一のバス停で、これを日中でも1時間2回から4回ほど繰り返します。「上終町(かみはてちょう)」行きがなかった時代はもっと本数がありました。

昭和1ケタの頃には既に開通していたという、市バスでも最古級の歴史を持っているこの路線ならではの、いわば「既得権益」のようなターンです。今更こういうターンの仕方で免許申請しても通らないでしょう。赤字なら真っ先に削られるタイプの路線でしょうけれども、誘導員1名分余分な人件費がかかっているにもかかわらず、平成23年度で営業係数82という優秀な成績を収めていて、循環系統以外では1日平均で最多の乗降客数を誇っています。

ただ、この「北白川仕伏町」に、京阪バスは京都比叡山線、大津銀閣寺線とも停まっていなかったようです。

1982(昭和57)年11月6日の、京都比叡平線開通を伝える京都新聞の記事では、「新たに東山二条、東一条、農学部前、北白川仕伏町に停留所が設けられ」とあることから、この時に初めて京阪バスが停車するようになったのだということが分かります。

↓比叡平方面

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2000(平成12)年版の住宅地図までは、三条京阪方面のポールが今のバス停より10数m西の、学生アパートの前辺りにあったことが確認できます。およそ、写真中の〇で示した辺りと思われます。

↓西向き

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↓東向き。奥に今の三条京阪方面のバス停があります。

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↓T字路の北西角にある道標。

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山中越沿いにはこんな道標がいくつもあります。背の高い方の道標のことはよく分かりませんが、右の背の低い方は、「左 勝軍地蔵道 白幽子道 右 阪本道」と書かれています。「白幽子」(はくゆうし)は、白川の仙人とも言われる隠士で、近くの瓜生山に寓居跡と言われるところがあるそうです。「勝軍地蔵」も瓜生山にあった地蔵尊で、今はバプテスト病院の近くに移されているそうです。
そして、坂本はもちろん今の大津市坂本。この道標を頼りに歩いた旅人は数知れないことでしょう。

次は、別当町
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