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青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
無動寺 むどうじ
所在地:大津市坂本本町
開設年月日:不明
付近:無動寺(比叡山無動寺明王堂) 西尊院堂 ケーブル延暦寺駅
キロ程:ロテル・ド・比叡から2.4キロ




比叡山ドライブウェイの、比叡山頂方面の「支線」と「本線」との交差点にあるバス停です。その名の通り無動寺谷の最寄バス停ですが、比叡山の中では地味な存在のバス停で、何度か比叡山線に乗っていても、利用者を見たことがありません。私も、恥ずかしい話ですが存在を忘れていたほどでした。(と書いていたのですがYouTubeの前面展望動画の中に、ここで降車がある様子が映っていたので、本当に無動寺に行きたい方や比叡山の関係者などの利用があるのかと思われます)

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上の写真の右手の坂道は比叡山頂方面の「支線」、左手に伸びているのは田ノ谷峠方面の本線、つまり撮影した私は根本中道寄りから南の方向を望んでいることになります。

ぼうっとバスに乗っているだけだと、この交差点はただのT字路のように見えますが、実は田ノ谷峠方面から来た車は、必ず最低でも東塔まで行ってターンしなければ、比叡山頂方面に向かうことはできないことになっています。つまり、画面左手の田ノ谷峠方面から右の比叡山頂方面に直接の鋭角左折は禁止です。逆に、比叡山頂から下りてきた車も、右折はできず、東塔まで行く必要があります↓

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私が見ている前で、故意か不注意か分かりませんが山頂から下りてきたのに東塔に行かないで右折して田ノ谷峠方面に向かう車がいましたが、一人勝手なことをすると大変危険なのでやめて欲しいです。

こうした構造から、バスの停車順序も複雑で、無動寺から比叡山頂行きに乗ると、すぐ左折して比叡山頂に行くわけではなく、また東塔でも止まらず、延暦寺バスセンターに停車して、その後東塔、比叡山頂の順に停車します。
拙ブログでも基本的にこの停車順序通りにこれらのバス停を取り上げていきます。

このバスは恐らく横川から来たシャトルバスですが、京都方面から来たバスも延暦寺バスセンターで転回してこの交差点に戻ってきます↓

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ただ、バス停は通らず、右折して下の写真のように比叡山頂にそのまま向かいます↓

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左に写っているバス停は、延暦寺バスセンター方面用のポールです。

↓比叡山の事情に疎いと、田ノ谷峠方面のバス停の背後にある建物を無動寺というのかと勘違いしそうですが、ここは西尊院堂です。

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有料道路でこのような横断歩道があるのは珍しいのではないかと思います。よく考えるとこの横断歩道の信号機は、延暦寺バスセンター方面のバス停利用者しか使用しないものですね。

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バス停名の「無動寺」ですが、そもそも、無動寺という単独の寺院があるのでなく、この西尊院堂を含み、ここから無動寺谷に向かっていく先にある各寺院を総称して「無動寺」と言っているようです。バス停名の由来となっている無動寺谷は、この西尊院堂の奥から行くことができます。
無動寺谷に行く際には、比叡山ケーブルの延暦寺駅前を必然的に通ることになり、このバス停が最寄ですが、階段が急なこともあって一般に比叡山ケーブルは「東塔」で乗り換えるということになっており、バス車内アナウンスもそちらの方で流れています。
無動寺谷については次回別途取り上げたいと思います。

↓田ノ谷峠方面のバス停には待合所があります。

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↓昨年11月に見た時には、時刻表の他遠く石山駅まで載っている壮大な路線図が貼られていました。

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↓5月に見直したら時刻表はなくなっていて、路線図も比叡山線だけのものになっていました。

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↓こちら側にはちゃんとバスポケットがあります。

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↓田ノ谷峠方面のバス停のポール

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↓取材し損なったことがあるのに気づいて、5月にもう一度行ったら、ポールのヘッドが京阪バスのそれに変わっていることに気づきました。

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京阪バス、京都バス併記というのは他にないのではないかと思いますが、特に変更の必要もなさそうなのにどうしたのでしょう。汚損、破損でもあったのでしょうか。

↓今更ながら、京都バス51号経路は往路と復路とで経路が違うということを初めて知りました。

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烏丸通を真っ直ぐ北上するのは往路だけで、帰りは京阪バスと同じルートで三条京阪や四条河原町経由なのですね。最初は間違いかと思いました。烏丸通を走ると所要時間は短くて済むと思いますが、烏丸丸太町や烏丸今出川に止まっても、集客が見込めるようには思えません。

地味と書きましたが、奥は深くて意外に書くことが多いので、暫く無動寺バス停の話題を続けます。
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