青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
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今年の写真でないのが申し訳ないのですが、京阪バス「国分町」バス停の桜。停まっているのはS-1071です。と言えば、京阪バス沿線では、「枚方カントリー」がダントツで有名ですが、私は、この国分町の桜が好きです。大阪より心持遅く見頃を迎えます。

46年前の今日、1965(昭和40)年4月22日、京阪バスの石山駅-国分町間が延長されます。



「国分町?」と思われる方が多いと思いますが、現在の終点、「国分団地」まで路線が延びるのは更に3年先の1968(昭和43)年10月18日のことです。「国分団地」まで路線が延びた時は、あまり注目されなかったのか、私が調べた限り、新聞では全く取り上げられていませんでしたが、「国分町」延伸時は、その周辺に公共交通機関が全くなかったせいか、注目度が高く、私が見た限り、3紙で取り上げられていました。

開通当日付の京都新聞第一滋賀版の見出しは、
「今日から延長運行 京阪バスの三井寺系統」
とあり、三井寺に延長するのかと思ってしまうような見出しで、あまり親切とは思えません。

滋賀日日新聞は開通前日にこのニュースを報じているのですが、その見出しは、
「あすから延長運転 京阪バス三井寺-石山駅行路線」
というもので、これまた最初見た時は、何のことか分かりませんでした。国分町に延びたということがポイントであるのに、なぜそれを書かなかったのか不思議です。

しかしその一方、『京阪バス五十年史』の年表にも載っている、申請の許可が下りた「三月十七日」の日付が記事中に明記されており、同書と対照させると、史的資料としては新聞ながら一級の値打ちがあると思われます。

石山国分町付近はここ二、三年住宅開発が進み、人口も多くなったが、交通の便が悪く、ほとんどの通勤者は石山駅までの一-二キロを徒歩でかよっており、地元から陳情書が出されていた。京阪バスは昨年十一月に運輸省に路線延長を申請、今年三月十七日付けで免許が下りたもの。



国分町の自治会が働きかけたのだということも、この記事で分かります。

国分町の始発は平日7:25、日祝日7:40、終発は19:40と、朝は今と比べて1時間程度遅く、夜は2時間以上早かったようです。

開通前日の朝日新聞滋賀版に書かれていることも、大体に似たような内容です。

新設される停留所は唐橋前、宮ノ内、晴嵐小学校前、石山高校前、泉福寺、国分町の6カ所で、現在の三井寺下-同駅前(引用者注 石山駅)間の運行系統のうち、平日十六回、日曜、祝日十三回を国分町まで延長する。
石山国分町には現在、交通機関がなく、通勤、通学者は石山駅前まで歩いており、この不便を解消しようと、同町自治会から京阪バスへ陳情されていた。



運行回数からすると、日中は概ね1時間1回くらいだったのかな、と思われます。運賃は、石山駅から大人10円、大津駅・浜大津40円、三井寺下50円だったそうです。

それにしても、私を含め、多くの方が知っている現在の国分団地行きというのは、完全に石山駅より南に封じられたような格好の、鉄道でいえば「盲腸線」めいた今の姿だと思います。原則として中型車しか使われないため、運用も他の石山駅以南の路線とは基本的に切り離されており、孤立したように見える路線です。石山駅より北、浜大津方面に直通していたことなど、知っているひとはなかなかいないのではないでしょうか?『京阪バス五十年史』の年表だけではどのように運転されていたのかは分からず、勝手に石山駅始発だと思い込んでおり、新聞を確かめなかったら、三井寺下始発だったなんて、考えもしなかったことでしょう。

滋賀日日新聞の記事中に「旧道経由」ということばがあることから、この2、3年後に湖岸道路に載せ替えられたためになくなる、膳所の旧東海道経由の路線の延長であり、国道経由ではないようです。もしかすると、湖岸道路に路線が載せ替えられる時に、全便石山駅発着になったのかな?と思いましたが、もはや知る由もありません。

バス停側から、石山駅方面を見ています。

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信号で右折すると、国分バイパスにつながります。現在はそこを利用して大津車庫に入出庫するバスもあるようです。昭和40年代半ばから、昭和50年前後までは、旧4号経路(石山駅-国分町-石山団地)が走っていたようです。

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国分団地と言えば、京阪バス全体の中でも、狭隘路線の代表の1つでしょうけど、こんなところで折り返せたのかな?そう思って見ると、折り返せそうな気もするのですが…。
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コメント
この記事へのコメント
国分町の折り返し
最近このサイトを知り古い記事から順に読まさして頂いています。
さて国分町の折り返しですが、現在自動車販売店が有るところが砂地の空き地になっており石山駅から上がって来たバスは現在の信号の手前でバックで空き地に入り折り返しして出て行きました。
2014/07/07(月) 19:50:05 | まさ | #-[ 編集]
Re: 国分町の折り返し
まさ様、初めまして、ご訪問ありがとうございます。古い記事から順にお読み下さっているとのこと、大変お恥ずかしいです。今もたいがいですが、現在のスタイル、雰囲気が確立するまでは、結構ラフな感じで、今読むと本当に恥ずかしいです。

> さて国分町の折り返しですが、現在自動車販売店が有るところが砂地の空き地になっており石山駅から上がって来たバスは現在の信号の手前でバックで空き地に入り折り返しして出て行きました。

自動車販売店…あったような気がしますが、はっきりイメージがわかないですね。でも、教えて頂いたことを踏まえて古い住宅地図を確認しながら現地を見れば、きっと分かると思います。貴重な情報、ありがとうございます。またいろいろ教えて下さったら嬉しいです。
2014/07/07(月) 20:24:40 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
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