青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
京阪バスの営業所・支所は、京都市交通局の受託を別にすると、現在11カ所あります。

ワンステップバスと磁気カードの導入は山科(それぞれ1998年、1999年)、バス接近表示システム導入とICカードの導入は高槻(それぞれ1980年と2007年)など、新しいことは大抵、山科のような比較的規模の大きい営業所や、ドル箱である高槻で先駆的に行われることが多く見えます。

一方大津はというと、何かを他の営業所に先んじて行ったとか、他より早く新しいタイプの車が入ったとかいうことは全部きっちり確かめたわけではありませんが、比較的少ないものと思われます。B-3969↓はその中にあって例外的に、京阪バス初のブルーリボンⅡのB車が転属でなく最初から大津に入ったという点で特筆すべきだと思われますが、だいたい、誰が見ても大阪のお古だと分かるような車が来てガッカリという方が圧倒的に多いです。

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最近では山科から何と10年遅れてのカードの導入と、その後の慌ただしい紙式回数券の廃止など、割を食っている印象が強いです。

しかし、大津が京阪バスで最初、という案件も、調べるとやはり出てきます。

↓T.F.様から以前頂いた、1981(昭和56)年10月14日、30年前の今日に実施された運賃改定のパンフレットコピーです。

下半分の「定期旅客運賃」の項の2をご覧下さい。持参人式通勤定期券の新設(滋賀県のみ)」
つまり、定期券の本来の所有者に関係なく、その時に持っている人間に有効、という制度で、当時としては非常に画期的なのではなかろうかと思われます。

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因みに、裏面では、乗継乗車券に関する記述もあります。この時が初めてだったということで、満30年を迎えずに廃止されたということになります。時代の移り変わりですね。6カ月通勤定期券も、この時の新設ですから、今日が満30周年です。

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↓こちらは大阪版です。この当時は大阪と大津とで1区20円も運賃差があったことが分かります。

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↓裏面。やはり乗継券の案内があります。大阪の乗継券は、京滋地区よりワンテンポ早く、2010(平成22)年5月31日に発売終了となっています。

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1つ興味深いのは、「定期回数券」の名称を「特別定期券」に変更する、という部分です。
京滋地区の特別定期券導入は、更に2年後の1983(昭和58)年10月1日であることははっきりしていますが、大阪はよく分かりません。「定期回数券」の名称で、いつからあったのでしょうか?

間に別の話をいろいろ挟んでしまいましたが、それにしても、なぜ大津で最初に通勤定期券を「持参人式」としたのでしょうか?

これは恐らく、藤尾、比叡平と比叡山以外の大津市内に、山を越えて定期的に乗り入れてくる大津以外の営業所のバスがなく、運転手に周知徹底を図りやすかったからではなかろうか、と思っています。大阪は、管轄が入り乱れていて、こういうことはどこか1カ所とはしにくいし、地形的に他の営業所から封じられたような、狭い範囲で先に実施して、思いもよらない問題が起きないかを確認していたのかと思われます。大阪と違って片道輸送が多いとか、定期客率の違いなど、需要の「質」の違いも考慮されたのかもしれません。

京津国道線も大津管轄で、大津と山科に跨る定期券が、この当時は普通にあったと思うので、それだけどうしていたのか気になりますが、恐らく、大津管内でだけ持参人式として扱って、山を越えるとダメという形なのではないかなと思います。

持参人式定期券がその後どのようにして他の営業所に拡大したのかは、はっきりした資料がないので、今後も調べます。

末筆になりましたが、T.F.様、いつも貴重なものをご提供頂き、ありがとうございます。
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