青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
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滋賀大前 しがだいまえ
所在地:大津市平津一丁目
開設年月日:(京阪バス)不明
      (京阪宇治交通)1962(昭和37)年11月1日
廃止年月日:(京阪宇治バス)2008(平成20)年11月1日
付近:滋賀大学平津キャンパス(教育学部・教育学研究科) 滋賀大学環境総合研究センター(びわこ・瀬田川オブザベトリ)
キロ程:石山小学校前から0.5キロ(石山駅から3.6キロ)




滋賀大学教育学部の入口ですが、正門が見えないほどの距離で、しかも正門まで辿り着いても、そこから主な建物まではまだかなり上り坂を登らなければならないため、「看板に偽りあり」のような名前です。それでも1987(昭和62)年に南郷中学校系統が開通して「滋賀大西門」バス停ができるまでは、このバス停が最寄りでした。

※7月7日追記
『地域とともに60年』(京阪宇治交通株式会社編 1983)の記述により、当バス停がもともと「平津北口」であったこと、少なくとも京阪宇治交通については1965(昭和40)年6月28日に「滋賀大前」に停留所名が変更されたことが分かりました(P94、258)。京阪バスについても同様に、同日付で変更されたと見るのが自然かと思われます。



↓南郷、大石方面
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↓南郷大石方面のポールの南に、滋賀大学環境総合研究センター(びわこ・瀬田川オブザベトリ)があります。

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10年くらい前までは、ほとんど使われていない様子の薄汚い施設でしたが、最近美しく蘇りました。琵琶湖淀川水系については、京大の研究所もありますが、やはり地元滋賀大に頑張ってほしいものです。

↓石山駅方面

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↓「待ち時間も楽しいひと時ですね」………せやろか?

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↓この3月頃から、京阪石山寺の南行きと共に、このように時刻表柱に照明が取り付けられました。

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上屋があり且つ、夜間でも一定の利用がある停留所に取り付けられているようです。

滋賀大西門の項で書きましたが、滋賀大の移転の歴史は実は意外なほど古く、昭和29年頃から順次進められました。

今は住宅地の中ですし、ここに滋賀大があるのは南郷、石山の住民には当たり前なのであまり意識しませんが、石山駅、東レ以南の大津市内では圧倒的に巨大な施設であり、「石山寺より南にひとなんて住んでいるのか?」といわれた田畑や森林しかないような昔は、今より住民へのインパクトも遥かに大きかったことでしょう。「滋賀大」の名前をバス停に使わないわけにはいかなかったのだろうと思います。

また、早速に学生相手の下宿やアパート経営に乗り出した農家、これはちょうど家計の助けになりそうだと、食堂や売店、掃除のパートに出た主婦など、少なからず地元の社会、経済に影響を及ぼしたことでしょう。

『滋賀大学史』(1989)の中で、宮畑巳年生(みねお)・滋賀大学名誉教授(地理・民俗学)(1918-2010)は、

建築は数年にわたって続けられ、完成まで平津校舎と膳所校舎との間には、学生の移動のために、トラックを改造した頑丈な、しかし、スマートさとは縁遠いスクールバスが運転されていました。当時の平津校舎は、自然環境に恵まれていた反面、定期バスの回数が極めて少なく、膳所校舎に比べて、通勤・通学が格段に不便なために、関係者の誰にも不評で、その不評が建物に対する不満をいっそう増幅させました。(太字引用者)(P578)



と記しています。建物がかなり貧弱だったらしいことは同書の中で繰り返し述べられています。

↓バス停から滋賀大正門に続く道

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昭和40年代に滋賀大生だった方の話を聞いたことがあるのですが、その当時は、このバス停から、滋賀大正門までほとんど田畑で、古くからの住民の家がちらほらあるだけだったそうです。

この何の変哲もない道が、センター試験と前期2次試験の時には、臨時の直通バスの通り道となります↓

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↓正門をくぐります。

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定期の滋賀大直通便や、教員免許状更新講習など、平日に大きな行事がある時の臨時便は、唐橋前の渋滞を避け、石山寺の裏山、野々宮を経るので、ここをバスが通るのは、私が知る限り、先述の試験の時だけの貴重なシーンです。

次は、平津。
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