青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
安曇川高校前 あどがわこうこうまえ
所在地:高島市安曇川町西万木
開設年月日:1962(昭和37)年5月19日?
廃止年月日:1974(昭和49)年7月20日?
付近:滋賀県立安曇川高等学校(旧高島高校安曇川分校)
キロ程:新庄から1.2キロ (近江今津から9.0キロ 浜大津から43.8キロ)


ここもまた、謎が多い停留所です。昭和48年の路線図では「安曇川」と書かれていますが、江若鉄道廃止申請書類にそのようなバス停は存在せず、「安曇川高校前」だけ書かれています。

しかし、そもそも「安曇川高校」という高校は1973(昭和48)年まで存在せず、1966(昭和41)年の開校時には「高島高等学校安曇川分校」として家政科2クラスしか設けられていませんでした。つまり、1969(昭和44)年の江若鉄道の廃止前に出されているはずの申請書類で、「安曇川高校」ということばが載っていること自体、誤りなのです。
正式には「安曇川分校」だったものの、独立するまでの間も、地元では「安曇川高校」と呼ばれていたのでしょうか。



『歴史研究第13号 新旭町調査報告書』(滋賀県立高島高等学校歴史研究部 1973)には、新旭町の主要な交通網として、江若交通が以下のように紹介されています。

本地区唯一の旅客機関である江若バスには、次の路線がある。
○大津線……国道161号線の大津-今津間を往復するもので、安曇川バスセンターから今津方面へ36本、近江今津駅から大津方面へ43本出ている。なお京阪バスも京都-今津間を4往復している。(山川和徳 P39)



江若バスを「本地区唯一」と書いたすぐ後で「京阪バスも4往復」というところにツッコミたくなってしまいますが、4往復程度では実質的にほぼ全て江若バスだということなのでしょう。更にこの時代は国鉄バスもあったはずです。

安曇川バスセンター!また分からないものが出てきました。

1つ南の西万木の方が安曇川町の中心に近く、江若鉄道安曇川駅の代替バス停と位置付けられているのですが、西万木のバス停は昭和48年の路線図でも、江若鉄道の廃止申請書類でも、ちゃんと別に書かれているので、やはり、「安曇川高校前」=「安曇川」と考えるのが自然なようです。

どうも安曇川高校前は、少なくとも計画段階ではすべてのバスが一旦国道から外れて折り返すというルートだったようです↓

IMG_4052 (2)

↓折り返し方法を示した図面。

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安曇川駅から安曇川高校前までバスに乗ってみることにしました↓

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↓土日祝日でも、日中でも、安曇川高校前行きが結構あります。

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↓安曇川駅-朽木(くつき)学校前間の運転も1時間に1回程度ありますが、古賀線は全て安曇川駅を越えて安曇川高校前発着ですし、朽木線の中でも細川(大津市葛川細川町)発着の便は全て安曇川高校前が起終点となっています。駅でなく、高校が運行の拠点となっている辺り、地方の鉄道やバスが、通学で重視されているのだということを感じさせられるだけでなく、江若鉄道廃止当時の名残もあるなと思わせられます。

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↓車内で面白いことに気づきました。運賃表の整理券0の欄の次がいきなり15なのです。1-14は欠番なのでしょうか。もしかしたら、浜大津線が堅田、和邇を越えて安曇川、近江今津まで走っていた頃の名残で、番号は通しだったのか?と思いましたが、何とも分かりません。

IMG_4364.jpg

↓整理券発行器が何も調整されていないのか、89.12.18というとんでもない日付になっていました。いや、日付ではないのでしょうか?

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↓待合所とポールは、高校と逆側にしかありません。

IMG_4370.jpg

これは図面とは逆です。計画と変えられたのか、計画通りに設置された後で変更されたのか…。

IMG_4383.jpg

↓江若交通のバス停は、徐々に更新が進んでいますが、「35」という番号が振られたヘッド部分だけ待合所に取り付けられるという格好で残っています。

IMG_4368.jpg

IMG_4369.jpg

このバス停については、後に、リンクさせて頂いている「雑のーと。改」や、膳テツ運輸総合センターの管理をされている膳テツさんと一緒に更に調査しました。その時の模様は次回改めて取り上げます。
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