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青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
11月19日、もはや常連になりつつある、大阪・福島の「ザ・シンフォニーホール」に、楽しみにしていたスタニスラフ・ブーニン(Станислав Станиславович Бунин, Stanislav Stanislavovich Bunin 1966-)のピアノリサイタルを聴きに行きました。

※キリル・アルファベット(ロシア語やブルガリア語などスラブ系のことばで使うアルファベット)をどうしたら半角にできるのか分からなかった(汗

ブーニン

今回、当初の予定と曲目が変わって、却って私の好きな選曲になったので、曲目が変わってからチケットを購入しました。

ネットで調べると、結構、毀誉褒貶(きよほうへん)がありますね。
「誉」「褒」の方が圧倒的に多いものの、時々、同じような曲ばかりで選曲が下手とか、あり得ないミスがあったとか、急に1曲キャンセルしたとかいう批判も書かれていました。まあプロはいろいろありますね。ロシア人だから、感覚や考え方が日本人とはもちろん、西欧人ともちょっと違うだろうし、その日の調子もあるでしょうし。

幸い、私が聴いた時は特にアクシデントだとかそういうのはありませんでしたし、ホールいっぱいに美しい音が響きました。

ssIMG_2669.jpg


でも、たまに靴の音がすることには驚きました。ペダルを踏む勢いでカツンとなる他に、リズムを取っているのか気持ちが高まっているのか、ペダルと関係ない左足を鳴らす時もあるし、正直どうかな…と思いましたが…。あの靴音は有名なようで、調べたらいろんなサイトさんで取り上げられていました。

まずいきなり超有名曲、『主よ、人の望みの喜びよ』BWV147(Jesu, Joy of Man's Desiring カンタータ第147番「心と口と生活をもって」より ヘス編曲)でノックアウトされました!正直、これを最初に持ってくるか?とも思いましたが。

↓若い頃のものと思われる動画がありました。2:00辺りで1カ所明らかに音が違っています。(「YELL」の伴奏もやっとこさのお前が言うなよ、ていう話かもしれんけどwww)




この曲はショパンの『革命のエチュード』や、ベートーベンの『月光』第3楽章のような、「見るからに難しい」曲ではありませんが、実はムチャクチャ難しい曲で、手はゆっくり動いていても実はすごい忙しいはずです。

それにしてもブーニン、姿勢が悪いですね!今回のコンサートも確かにこの感じでした。いつも私が先生に注意されている姿勢です。背中を丸めて、肘を曲げて…。もうその癖がついているのか、舞台への出入りに歩く時も、何だか心もち背中が曲がっているようで、45歳という年齢の割に老け込んで見えてしまいました。

↓因みにこちらは今年5月の「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」など、来日公演も多い、フランス人ピアニスト、アンヌ・ケフェレック(Anne Queffélec)の同じ『主よ、人の望みの喜びよ』の演奏



全然違うでしょう?ケフェレックは本当に絵に描いたような基本通りの姿勢です。音の感じも違います。皆さんはどちらがお好きですか?
ケフェレックの演奏はどちらかというと繊細なのがいいところなので、ザ・シンフォニーホールなんかではたぶん、広すぎてよさが出にくく、びわ湖ホールの中ホール、小ホールくらいが映えそうですね。

これをお読みの方で、ピアノには縁がないけど、車が好きな方や、バスの運転手さんなど、職業ドライバーの方もいらっしゃるかもしれません。実はピアノって、車の運転とよく似ているなあといつも思うんですよ。

ハンドルにしがみつくような格好では、腕の可動範囲が狭くて、ハンドルが自由に回せないでしょう?ピアノも同じで、普通は、できるだけ腕を伸ばし、背中をまっすぐにすることで、腕の重みを無駄なく十分に鍵盤に伝えることができ、動きをコントロールしやすくしているのです。
私たち素人は、「力強いタッチ」というと、鍵盤をガーンと叩くようなことをイメージしますが、そうではなくて、無駄な力を入れずに、弦の響きが最大限生かせるポイントで鍵盤に十分に腕、ひいては体の重みを預けるように、鍵盤を押すことが美しくて大きな音を出す「力強いタッチ」なんですね。



それでいくと、ブーニンの姿勢は基本とは違っています。まあ、どこの中学校の美術の先生も、いきなり「ピカソのような絵を描け」とは言わないのと同じで、ピアノ教室や音楽高校なんかでは、通常、正しいとされていることを教えるわけで、プロはその基本から、徐々に自分のポジションを見出していくということなのでしょう。

余談ですが、ミッションの車…まあ今はほとんどトラックやバスばっかりでしょうけど…に乗っていらっしゃる方は、「半クラッチ」を意識されることが多いと思います。ピアノも、「半クラッチ」ならぬ「半ペダル」をすることがあります。音が濁りすぎないように、でもちょっとキラッとさせたいなんていう時に、半分だけ踏むときれいだったりします。



他の好きな曲について簡単に…。

「目覚めよと呼ぶ声あり」(BWV645)

バッハ:目覚めよと呼ぶ声ありバッハ:目覚めよと呼ぶ声あり
(2006/10/25)
ブーニン(スタニスラフ)

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暗い曲ではないけど、どこが目覚めよやねん、と思うようなゆっくりした曲で、寝てしまいそうですが、彼が弾くと生き生きしていて、本当に目が覚めました。

「我、汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」(BWV639)

これもよかった!5月のラ・フォル・ジュルネびわ湖で、さっきのアンヌ・ケフェレックが「東日本大震災の犠牲者の追悼のため」として、プログラム外で特別に最初に弾いたのを聴き、それ以来お気に入りの曲です。ずっしりと重く、決して明るい曲ではありませんが、遠くの方から曙光が射してくるようなほんのり温かい気持ちにさせられます。

5月2日付拙稿、はい、うろたえて~~ラ・フォル・ジュルネびわ湖2011で、彼女の演奏のことに触れ、その時点ではyou tubeがなかったのですが、何と今検索したら、ありましたので引用させて頂きます↓ ラ・フォル・ジュルネ以降にUPされたようです。



0:40-0:55辺りの右手を注意してご覧下さい。左手の一番低い音と、右手の一番高くて目立つメロディの他に、主に右手の親指や人差し指を使って、別のもう少し低いメロディを弾いているのが分かって頂けると思います。これが「内声」(ないせい)なんです。3本腕があるように聞こえるでしょう?右手と左手で別のことをする、というのを通り越して、同じ手の中で違うことをしないといけないんです。
聴いているとテンポがゆっくりしていて、何とか弾けそうに見えるのですが、これが難しくて、楽譜を見てびっくりして諦めました。ピアノ科出身の友人も、この曲はすごい難しいから本番では怖くて弾きたくない、と言っていました。


長くなりましたのでこの辺で強引にまとめ…。
ピアノは別にミスしても命には関わらないから、基本ができたらいろんな姿勢もありかもしれませんが、車は命に関わるのでいつも基本通り、安全に姿勢よく運転しましょう…(^_^;)

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