青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
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名神大津 めいしんおおつ
所在地:大津市朝日ヶ丘二丁目
開設年月日:?
廃止年月日:(京都八日市線として)1984(昭和59)年10月24日 
   (大津市内総合線としては不明 90年代後半?)
付近:名神高速道路大津インターチェンジ 大津サービスエリア 滋賀短期大学 滋賀短期大学附属高校 大津市立打出中学校




琵琶湖の眺めがよいと絶賛され、1963(昭和38)年の開通当時も観光客が後を絶たなかったと言われる大津サービスエリアにあるのが、今回取り上げる「名神大津」バス停です。
今は、ウィキペディアでも「大津インターチェンジ」の項を見ると、「大津サービスエリアを併設している」と書かれていますが、実は逆で、「大津サービスエリアに併設されている大津インターチェンジ」というのが正確です。

もともと名神高速道路の建設時には、現在の京都東ICが大津ICとなる予定で、大津にはサービスエリアしかできない予定でしたが、当時の大津市長が、「大津市でないところで大津ICとは何事か?」と反発し、大津SAにインターチェンジを併設することになったのだそうです。それも最初は京都大阪方面だけのハーフインターチェンジだったのだそうです。それを地形的な制約が大きい、困難な条件の中で、最終的に現在の形に設計し直したのだということです(『名神高速道路建設誌』1967 名神高速道路建設誌編さん委員会編 P276)。このため、一般道に接続する道が急カーブ、急勾配であったり、インターチェンジ構内に、異例の平面交差があったりするなど、少々構造的に無理をしている印象を受けます↓

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生まれて初めて大津インターチェンジに入って、こんな平面交差があるのを初めて知りました。
私はサービスエリアやパーキングエリアとインターチェンジが同じ場所なら建設費も安く済みそうで、便利じゃないかと思ったりするのですが、どうもそれは素人考えのようで、構造が複雑になり、通り抜けたい車と、停まりたい、或いはこれから発進するという車との間で事故も起きやすくなるので、全国的にも数はあまり多くないようです。

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↓因みに、開通3年前、1960(昭和35)年10月21日付読売新聞滋賀版を見ると、また全く違う構造のバス停が考えられていたようです。

S35.10.21Y 名神大津バス停計画b


↓北西の方向、琵琶湖と大津の街、比叡山、遠く比良の山並

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↓北東の方向、大津プリンスホテルと、その向こうの三上山(近江富士)

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確かに眺望は全国的に見ても屈指のレベルだろうと思います。

↓構内にある「名神起工の地」の看板。本当の起工の地の石碑は、普段一般人が見ることのできない山科の中央分離帯にあるそうです。

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↓肝心のバス停跡は、先ほどの平面交差の少し東寄りにあります。

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この道は、大津インターチェンジから入って、名古屋方面に向かう車が向かって左の車線を、京都、大阪方面から大津インターチェンジで降りる車が向かって右車線を走っています。

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↓待合室がバス停であったことを示す僅かな痕跡は、この張り紙だけでした。

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「JR東海バスでは、ご乗車の際にお降りになる停留所をお知らせ頂いたうえで、運賃をお支払いください」

↓他に、本線からサービスエリア、インターチェンジへの導入路などに、「バス」と書かれた路面表示がうっすら残っているところがありました。写真での撮影はアングル的に困難ですが、ご興味がおありの方は、実際に走行して確認して見て下さい。上が下り線、下が上り線です。

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ところで、バス停が片側しかないではないか、というご指摘を頂きそうですが、古い住宅地図を確認しても、現在の現地の状況を確認しても、ここしか確認できません。一方通行だったのでしょうか?京都方面から八日市方面に行くバスは自然に停まれますが、逆方向は、ほとんど無理なのではなかろうかと思います。
ネットで調べても、ほんの10年ほど前のことなのに、有力な情報がありません。何かご存知の方はお知らせ頂けると幸甚です。

「びわ湖バスバーガー」の看板。全国でここだけ、とかそういうことを聞くととりあえず買いたくなってしまう。

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↓買ってみた。

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小学校の給食でブラックバスのフライを食べた時、なんておいしいんだろうと思った時ほどにものすごいおいしいとも思いませんでしたが、クセがなく、食べやすいです。何も言われなかったらただ白身フライがサンドされているんだ、と思うことでしょう。

次は、四ノ宮です。
(これより先は並行していてより歴史が古い京津国道線の項で取り上げます。かなり先のことになりますが、ご了承願います。
また、大津市内総合線の「名神大津」バス停は、料金所を出てすぐのところにあったことが確かめられましたが、私が車で通行して様子を見る限り、許可なく安全に撮影するのは現在の状況では困難と考えられましたので、将来的に大津市内総合線を取り上げる際にも、「名神大津」は今回の記事をもって読み替え、独自には取り上げない予定ですので、ご了承願います)
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コメント
この記事へのコメント
はじめまして、いつも記事読ませていただいております。
京都方面のバス停は料金所の横、今は無くなったGSの前にあったと思います。草津方面より来て大津SAを利用せずICで出る時は確かバス停の横を通ったと思います。トラックステーション増設やGS撤去などリフレッシュ工事でだいぶ配置が変わってるんでしょうね。
バス停の小屋は大津駅の方から来る一般路線の、名神大津行き近江バスや京阪バスと共通で使用してたと思います。乗り換えの便を図ったのかわかりませんが柵がなく自由に出入りできました。一般路線の名神大津行きが無くなっても場所はそのままだったと思います。
お尋ねが肩透かしだったらすいません。
2012/06/10(日) 20:48:13 | HAL | #QxL/Rh.I[ 編集]
Re: タイトルなし
HAL様、初めまして、いつも読んで下さっているとのこと、ありがとうございます。

> 京都方面のバス停は料金所の横、今は無くなったGSの前にあったと思います。草津方面より来て大津SAを利用せずICで出る時は確かバス停の横を通ったと思います。トラックステーション増設やGS撤去などリフレッシュ工事でだいぶ配置が変わってるんでしょうね。

古い住宅地図が今すぐ取り出せないのですが、そういえばGSがあったような気がします。
今、新聞記事のストックの中に、名神大津に関係する記事があったはずだと思って調べたら、1983(昭和58)年4月13日付京都新聞滋賀版に「不便な名神ハイウェイバス」と題する記事が掲載されていました。名神高速バスそのものが不便というより、名神大津での一般路線バスとの接続が悪く、公衆電話さえ場所が分かりにくい、という問題を扱っており、京都駅行き国鉄バスの写真もあります。あまり鮮明ではなく、車体が圧倒的に大きく写っていて、背景までは残念ながらよく分かりません。でも、今残っているバス停跡とは屋根の形状が違う気がします。

> バス停の小屋は大津駅の方から来る一般路線の、名神大津行き近江バスや京阪バスと共通で使用してたと思います。乗り換えの便を図ったのかわかりませんが柵がなく自由に出入りできました。一般路線の名神大津行きが無くなっても場所はそのままだったと思います。

そうですか、実は小学校の頃、京阪坂本から名神大津行きに乗ったことがあるのですが、名神大津まで行ってしまうのが怖くて、大津駅で降りてしまったんです。知恵も度胸もないし、そのまま行ってしまったらどうなるのだろう?と思って。
貴重な情報、ありがとうございます。
2012/06/10(日) 22:01:21 | 喜撰猿丸 | #-[ 編集]
木津川でございます。

HAL様のご記憶、『バス停の小屋は大津駅の方から来る一般路線の、名神大津行き近江バスや京阪バスと共通で使用してたと思います。乗り換えの便を図ったのかわかりませんが柵がなく自由に出入りできました。』

これは私の記憶とも一致します。我が家に遊びにきた石山在住の祖母を、マイカーで名古屋の親戚に行くついでに乗っけて、名神大津の高速バスストップで降ろし、母親が3社の一般路線バスの時刻表を反対側で確認し、「お母さん、あと15分で江若バスこっちに来るしな、ここで待っとき」というようなパターンが何度かありました。昭和50年前後です。
ちょうど宝塚バスストップのように、まるでプラットホームのように一般バスと高速バスが乗り換えられるような構造だったので、便利やなという記憶です。

ただし記憶がないのは、
①私の家のマイカーが、神戸から走行して祖母を降ろした「便利な」バス停は、本線を陸橋で乗り越していますので、料金所側であったことは確かですが、高速バスは京都方面行きONLYだったのか、ひょっとして名古屋・京都共用だったのか?

②というのも、祖母を「便利な」バス停で降ろした後に我が家のマイカーは名古屋方面本線に再び戻るのですが、一旦料金所を出た記憶がないのです。一旦大津ICで降りると、料金が西宮~大津、大津~名古屋の2区間合算となり、通しより高くなりますから、節約家の母親がこのようなシチュエーションで必ず口にする「ほんまやったら○○円で済んだのに」という発言がなかったため、ひょっとしたら、バスストップレーンを利用すれば、料金所を出ずに、また名古屋へ戻れたのかもしれないという疑念が残ってます。
今なら両方向からの車が混じって本線に戻れるような設計はないでしょうが、不正通行問題が顕著化する前で、しかも異例な構造の大津ICなので、昔はあり得たかもとの邪推が捨てきれません。(ひょっとして当時運転していた父親が平面交差点からバックとか小技使ってないやろなと、オヤジに記憶がないか聞きましたが、わしは交通法規は守ると(笑))

その後自分一人で大阪から名神瀬田まで高速バスを利用しているくせに、名神大津についての記憶は抜けてます。すっきりしたいです。



2012/06/16(土) 12:41:56 | 木津川 | #-[ 編集]
Re: タイトルなし
木津川様、いつも盛り上げて下さって、ありがとうございます。

> これは私の記憶とも一致します。我が家に遊びにきた石山在住の祖母を、マイカーで名古屋の親戚に行くついでに乗っけて、名神大津の高速バスストップで降ろし、母親が3社の一般路線バスの時刻表を反対側で確認し、「お母さん、あと15分で江若バスこっちに来るしな、ここで待っとき」というようなパターンが何度かありました。昭和50年前後です。

江若バス!!そうですね。今の30-40代以下の世代には信じられないことですが、少なくとも湖西線の開通までは名神大津発着の便があったことは間違いありません。
また折を見てUPさせて頂こうと思っていますが、T.F.様がご提供下さった、湖西線開通前最後と思われる昭和48年ダイヤ改正時の江若バス浜大津線の時刻表によると、堅田町内を通らずにストレートに運行する便だけでも、名神大津行きは1日11回と京阪三条行きの8回より多く、堅田町内回り名神大津行きも2本あります。

> ちょうど宝塚バスストップのように、まるでプラットホームのように一般バスと高速バスが乗り換えられるような構造だったので、便利やなという記憶です。

名神八日市も、ほぼそれに近い構造ですね。路線バスがつく反対側が高速バスです。

仰っているすっきりしたい部分については、大阪府立図書館や、京都府立図書館、滋賀県立図書館などに所蔵されていて、私も引用した『名神高速道路建設誌』(1967)などの資料をご覧になると面白いかもしれません。大阪府立図書館などの横断検索で「名神高速道路」をキーワードにすると、私も未確認の面白そうな資料がたくさんヒットします。
2012/06/16(土) 21:41:30 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
大津SA西行きの写真
木津川でございます。
ご無沙汰しております。
現在、吹田市立博物館で開催中の「吹田操車場と名神高速道路展」に昨日行ってきたのですが、大津SAの西行きを南側(一般道から料金所方向側)から見た写真があり、一般道路線バスと名神高速線西行きのプラットフォームがはっきりと確認出来ます。取り急ぎお知らせまで。
2013/11/26(火) 00:26:33 | 木津川 | #-[ 編集]
Re: 大津SA西行きの写真
木津川様、あいにく用事があって行けそうにありませんが、貴重な情報ありがとうございます。
12月1日でおしまいなんですね。いつごろの写真なんでしょうね。

2013/11/28(木) 00:00:56 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
木津川でございます。
大津SAの写真ですが、開通直前の写真ですので1963年、50年前です。
図録にも収録されておりますので、機会がありましたら購入されるとよろしいかと存じます。

先日は法事で石山に向かったのですが、名神、京滋バイパスともひどい渋滞で、やむなく宇治西ICで降りて、天ケ瀬、維中前、大石小経由で迂回しました。まさにその日で猿丸神社からの99番とすれ違えて何となく渋滞に感謝です。
2013/12/01(日) 16:25:47 | 木津川 | #-[ 編集]
Re: タイトルなし
木津川様、お世話になります。
図録に載っているとの情報、ありがとうございます。

> 先日は法事で石山に向かったのですが、名神、京滋バイパスともひどい渋滞で、やむなく宇治西ICで降りて、天ケ瀬、維中前、大石小経由で迂回しました。まさにその日で猿丸神社からの99番とすれ違えて何となく渋滞に感謝です。

迂回したくなるほどひどい渋滞だったんですか。それは大変でした。でもたまたま13日だったとはすごい偶然ですね。
2013/12/01(日) 23:28:02 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
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