青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
近江舞子(近江舞子南浜) おうみまいこ(おうみまいこみなみはま)
所在地:大津市(旧志賀町)南小松
開設年月日:?
廃止年月日:1974(昭和49)年7月20日?
付近:近江舞子南浜水泳場 北比良水泳場


京都今津線にはいくつか支線のような路線があったようです。それが京阪バス社内で正式に京都今津線の一部として扱われていたのか、別系統だったのかわかりませんので、浜大津以北については、他の系統であることがはっきりしているバス停以外は、便宜上京都今津線の一部として扱います。

近江舞子南浜もその1つです。昭和48年の京阪バスの路線図では単に「近江舞子」と書かれていて、国道沿いの「近江舞子」バス停と名前が重複していましたが、江若交通の路線図では、この支線のバス停は「近江舞子南浜」とされています。



最初の「取材」のときにはどこなのかよく分からず、近江舞子南浜の辺りなのだろうと、適当にウロウロしていましたが、改めて調べると、江若鉄道の臨時駅「近江舞子南口」や、京阪系の「近江舞子ロッジ」というものがあったことが分かりましたので、その付近だったのに違いない、と思って現地確認し直しました。

恐らく、バスも夏季だけの営業で、6月30日付拙稿明日から7月~~もはや戦後ではないで取り上げた、天満橋・京都三条発近江舞子行きなどの臨時便が折り返していたのではなかろうかと思われます。

前回取り上げた「比良舞子口」の交差点から湖岸に向かう道を走っていたのだろうと思われます。入口はこのような感じです↓

IMG_4788_20120701125510.jpg

↓途中、湖西線とクロスします。
IMG_4784.jpg

近江舞子付近をはじめ、旧志賀町内は、企業の保養所や別荘の「跡」が多く、建物が放置されたままになっており、物騒だ、薄気味悪いと言われ、何度か新聞でも取り上げられる問題になっています↓

IMG_4787.jpg

↓湖岸に近づくと、そんな保養所跡や民家すらない、寂しい道に差し掛かります。

IMG_4781_20120701125511.jpg

↓なおも歩くと交差点にぶつかります。クロスする道は、県道307号北小松大物(だいもつ)線。

IMG_4773_20120701125512.jpg

後で、この道路のかなりの部分が江若鉄道の廃線跡と重なるらしいことが分かりました↓

Scan0490(6).jpg
(昭和43年3月30日発行 1:50000地形図「北小松」)

従って、交差点はかつて踏切だったのでしょう。上の地図からすると、江若鉄道の臨時駅・「近江舞子南口」は、湖岸に向かって右手、つまりすぐ北にあって、乗降客は今の交差点の辺りから駅に出入りしていたのだろうと思われます。

↓湖西線も江若鉄道もない時代

Scan0488(3).jpg

↓湖西線開通後

Scan0487(3).jpg

↓交差点で後ろを振り返っています。

IMG_4780_20120707232326.jpg

↓南を望んで撮っています。近江舞子南口駅を降りた時に見えたのはきっとこの景色で、浜大津方面に続く線路が伸びていたのでしょう。

IMG_4771_20120701125512.jpg

湖岸に進んでいくと、近江舞子ロッジ跡が見えてきます↓

IMG_2308.jpg

昼間でも下手なお化け屋敷よりずっと怖そう。

屋根の上の"□”に「近江舞子ロッジ」と1文字ずつ書かれたパネルが張られていたのであろうことが推測されます。

この「近江舞子ロッジ」は、1962(昭和37)年に開業、35年目の1997(平成9)年に営業を終了しました。
閉鎖から15年も経っているのに、取り壊すのにも莫大な費用がかかるからなのか、放置されています。

IMG_2305.jpg

ロッジ跡前の「交差点」↓ここでターンしていたのか、それとも、ロッジの敷地内に乗り入れてターンしていたのか…。当時よりここが狭くなっているということは考えにくいので、やはり琵琶湖ホテルと同じように、ロッジ敷地内にバス停があったのでしょうか。

IMG_2316.jpg

きっと曽ては、夏ともなるとこの辺りは行楽客でいっぱいだったのでしょう。
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。

直接バスとは関係ありませんが、近江舞子が
これほど寂れてしまっているのは知りませんで
した。

湖西線が出来た当時から数年間は、夏になると
ものすごい数の水泳客が押し寄せました。うちの
大学にも駅員のバイトの案内が来てて、趣味と
実益を兼ねて(笑)、級友が仕事に行ってました。

レジャーが多様化し、エアコンも普及して、
プールや水泳場はどころ苦しいみたいですね。
2012/10/12(金) 22:05:57 | なかっちょ | #-[ 編集]
Re: タイトルなし
なかっちょ様、久しぶりのコメントありがとうございます。

> 直接バスとは関係ありませんが、近江舞子がこれほど寂れてしまっているのは知りませんでした。

駅が近くて大きな駐車場もある北浜の方は、近江舞子はピークでなくてもこんなに賑やかなのかと驚くほどひとが多かった(私は5月に行っています)のですが、駅から離れている南の方は確かに閑散としていました。このことは湖西線開業時から懸念されていたような新聞記事を読んだ気がするのですが、今見当たりません。また調べておきます。

> レジャーが多様化し、エアコンも普及して、プールや水泳場はどころ苦しいみたいですね。

レジャーの多様化……日本人の気持ちのベクトルを束ねるような何かがなくなって行っている、或いはベクトルを分解する何らかの内的外的エネルギーが働いていることは間違いないと思うのですが、私は最近特に、それを支えている社会思想の変化にとても興味があります。主として戦後の日本人の考えていることの何が変わって何が変わらず、それがなぜなのか、今まであまり読んでこなかった鶴見俊輔や吉本隆明(よしもとばななの父)などの本を読み漁りたい気分です。
考えていることが変わるからレジャーも変わるし、その向かう方向が、ひとの行動としての「交通」にも変化をもたらしていると思うのです。
まだうまくことばにできなくて、他の方が読んでもわけが分からないかもしれないですが、とにかく私は交通を支える思想にまで踏み込まざるを得ないような気さえしている今日この頃です。
2012/10/13(土) 02:23:15 | 喜撰猿丸 | #HdXTMQ3I[ 編集]
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