青いバス停

There have been buses for more than 90 years in Otsu City. 「専攻?」である大津営業所管内の京阪バスの歴史を主体とした交通関係の記事をはじめ、雑記を記しております。
バスの運転手さんというと、勤務が不規則で、休みが少なそうな、大変そうなイメージがあります。土日祝日も年末年始も関係ありません。

そんなバスドライバーの休日とは、どんなものなのでしょうか?

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テレビを見たり、読書したり、スポーツが好きなひとは汗を流したり、パチンコが好きで仕方ないひともいるかもしれないし、骨董品の収集に血道を上げているひともいるかもしれません。若い世代だとバンドの経験があって、ギターが達者に弾けるとか、そういうひともいるかもしれません。もちろんきっと、疲れて眠くて眠くて、とにかく寝ている、というひとも…。
結局、一般的なサラリーマンと実はそう変わりないのかと思うのですが、英語には、"busman's holiday"(バス運転手の休日)という慣用句的な表現があります。

["busman's holiday" site:us] (アメリカのサイトに限定してbusman's holidayを検索)≒ 9,240

["busman's holiday" site:uk] (イギリスのサイトに限定してbusman's holidayを検索)≒12,000

パソコン・ネットの普及率や依存度、情報発信量などいろいろ他の要素もありますが、人口だけ見てもイギリスがアメリカの5分の1程度なのに、それでもイギリスで多くヒット(人口当たりでみれば6-7倍)するということは、2014(平成26)年11月20日付拙稿バス停の場所が分からないでも書いたように、イギリスの方がバスがよく普及していてイメージされやすいということなのかもしれません。

そもそもholidayという単語自体が、イギリス英語寄りの英単語で、これだけ検索してもアメリカよりもイギリスの方が圧倒的に多くヒットします。

※因みに、PC(political correctness=性や人種などに関係なく中立的な表現)では、"bus driver's holiday"なのですが、こちらはネットで検索しても、英米ともに1,000件もヒットしないので、あまり普及していないのでしょう)

それにしても、これは一体どんな休日だ、と言っているのでしょうか?
wikipediaには以下のように書かれていました。

A "busman's holiday" is a holiday spent by a bus driver travelling on a bus: it is no break from his usual routine. By analogy, anyone who spends his holiday doing his normal job is taking a "busman's holiday".



訳)「バスマンズホリデイ(バス運転手の休日)」とは、バスドライバーが、バス旅行したりして過ごす休日のことで、普段の仕事の息抜きになっていないこと。そこから転じて、普段仕事でしていることをして休暇を過ごすことを「バス運転手の休日」という。

日曜大工が好きな大工さん、なんてそんなひとがいるのか知りませんが、いるならそういうひとであったり、また或いは、家庭科の先生やコックさんが料理が好きだからって休みの日も日がな1日料理したりするようなことも、英語では"busman's holiday"なのです。

休みの日は運転なんてしたくもない、ハンドルを見るのも嫌!というバス運転手さんもひょっとしたらいるかもしれませんが、私が知っている運転手さんは車やバイクを1人で何台も持っていて、気分や状況で使い分けたり、遠くまでドライブするのを厭いません。
もしかしたら、運転手さんが自ら運営するバス・鉄道関係のサイト、ブログなんていうのも結構あるのかもしれませんし、よその地方に行ってでも撮影するとか、乗り潰すとかそういうひともいるのかもしれません。

因みに、この"busman's holiday"は、イギリスの映画やテレビ番組のタイトルにもなりました。

Wikipediaによると、(私がちゃんと英文を読めていればですが)いろいろな職業ごとでチーム分けされ、世界地理やお互いの職業にかかわるクイズを解き、勝ったチームは海外に行けるということです。ではそれがなぜ"busman's holiday"なのか?どうも、海外に行って、自分の仕事を外国ではどのようにやっているのかを体験する、つまり休みでも本業をしなければならないから、"busman's holiday"のようです。

↓番組のオープニングがYouTubeにUpされていました。



ロンドンのバス運転手さんに日本のバス運転を体験してもらうとか、逆に日本の運転手さんにロンドンの2階建てバス運転を体験してもらうとか、もちろん、免許の都合とかいろいろ問題はありますが、面白そうですね。

意外に気付かれていない方も多いですが、イギリスをはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、インドなど、イギリスの影響が強い国は日本と同じ左側通行なので、日英相互間なら違和感が少ないのです。

中には何と、庭にトロリーバスのミニチュアを作ってしまった、トロリーバス運転手まで…!↓



何を言っているのか頑張って聞き取ろうとするのですがさっぱりw でも、典型的なイギリス英語です。子音がしっかり立っていて、語末や子音の前ので舌を巻かない辺りなど、絶対アメリカ人じゃないなという発音で、なかなか面白いです。
さすがイギリスだけあって、トロリーバスも2階建てです。

因みに、言うまでもなくトロリーバスは、架線から取り入れる電気で動くバスで、線路はありませんが、架線の下しか走ることはできません。

下の説明と、僅かに聞き取れる部分から分かったのは、1968(昭和43)年当時でも既にごく僅かしか残っていなかった、間もなく廃線となるトロリーバスの運転手が、妻と娘を乗せているということ、あまりにトロリーバスが好きで、自分の家の庭にミニチュアを作ってしまったことです。
バス運転手は、民営なら会社員、公営なら公務員であって、大富豪ということはないだろうと思いますが、さすが、広い庭です!

映っている女の子たちは、50代くらいになっているはずです。きっと、このトロリーバスのことは、今もbusmanの娘として、busman's holidayのかけがえのない誇らしい思い出であることでしょう。
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